【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「翠先輩!」
するとその時、また教室の入り口のほうから可愛らしい呼び声が響いてきて、心臓がドクンと跳ねた。
ウソ。この声は……。
振り向くと、やっぱりそこには、天使のように可愛らしいあの春田さんの姿が。
また来たんだ。
「あれ、なんだよあいつまた……」
すると翠くん、少し呆れたような顔でそう呟きながらも、「ごめん、ちょっと行ってくるわ」と私に告げて、春田さんの元へと歩いていった。
そんな彼のうしろ姿を見送りながら、また胸がギュッと苦しくなる。
春田さんは翠くんが声をかけると、彼の耳元に顔を近づけ、ナイショ話のようにコソコソと話し始める。
その様子を見ていたら、ますますモヤモヤが止まらなくなって。
やっぱり翠くんは、春田さんのことが好きなの?
だったら私に優しくなんてしなくていいのに。
辛いよ……。
どうしようもなく胸が痛くて、苦しくて、思わずまた涙が出てきそうになった。
.
*
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するとその時、また教室の入り口のほうから可愛らしい呼び声が響いてきて、心臓がドクンと跳ねた。
ウソ。この声は……。
振り向くと、やっぱりそこには、天使のように可愛らしいあの春田さんの姿が。
また来たんだ。
「あれ、なんだよあいつまた……」
すると翠くん、少し呆れたような顔でそう呟きながらも、「ごめん、ちょっと行ってくるわ」と私に告げて、春田さんの元へと歩いていった。
そんな彼のうしろ姿を見送りながら、また胸がギュッと苦しくなる。
春田さんは翠くんが声をかけると、彼の耳元に顔を近づけ、ナイショ話のようにコソコソと話し始める。
その様子を見ていたら、ますますモヤモヤが止まらなくなって。
やっぱり翠くんは、春田さんのことが好きなの?
だったら私に優しくなんてしなくていいのに。
辛いよ……。
どうしようもなく胸が痛くて、苦しくて、思わずまた涙が出てきそうになった。
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