【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「ありがとう、美羽。でも、ほんとに私で大丈夫かな?」


「大丈夫だってー! ヒナちゃん元が可愛いから、メイクするとさらに可愛いよ!」


「ほんとに? 私にメイクなんて、似合わなくないかな?」


「超似合ってるって! むしろ、毎日これで学校行ってもいいくらいだよ! ねぇねぇ、コトちゃんもそう思うでしょ?」


その瞬間、近くで声優雑誌を読んでいたお姉ちゃんが振り返り、こちらを見る。


「わぁ、ほんとだ! 雛乃めちゃくちゃ可愛い~! その髪型もメイクもすごく似合ってるよっ」


「そ、そうかな? ありがとう」


「私もライブ楽しんでくるから、雛乃も美羽もイベント楽しんできてね!」


「うん」


それから私と美羽は、笑顔のお姉ちゃんに見送られて家を出た。



< 17 / 454 >

この作品をシェア

pagetop