【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「あ、でも俺、雛乃ちゃんにちゃんと誤解だったって伝えとくんで!」
呆然とした表情で考えこんでいた俺に、颯希が声をかけてくる。
だけど俺は、阻止するようにそんな颯希の腕をギュッと掴んだ。
「いや、お前は言わなくていいよ」
「え?」
「俺が自分で話すから。絶対余計なこと言うなよ」
こいつに事実を伝えてもらったところで、直接ヒナと話さないと意味がないから。
「わ、わかりました」
「お前と仲良しな、ヒナの妹にもな」
頷く颯希に付け足すように言う。
俺はただ誤解を解きたいんじゃない。ヒナと元の関係に戻りたいんじゃない。
今度こそちゃんと伝えたいんだ。
俺の本当の気持ちを――。
.
*
.
呆然とした表情で考えこんでいた俺に、颯希が声をかけてくる。
だけど俺は、阻止するようにそんな颯希の腕をギュッと掴んだ。
「いや、お前は言わなくていいよ」
「え?」
「俺が自分で話すから。絶対余計なこと言うなよ」
こいつに事実を伝えてもらったところで、直接ヒナと話さないと意味がないから。
「わ、わかりました」
「お前と仲良しな、ヒナの妹にもな」
頷く颯希に付け足すように言う。
俺はただ誤解を解きたいんじゃない。ヒナと元の関係に戻りたいんじゃない。
今度こそちゃんと伝えたいんだ。
俺の本当の気持ちを――。
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