【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「それでは皆さん、今日は一日よろしくお願いします」


「よろしくおねがいしまーす!」


エンジェルスイーツのスタッフさんの掛け声に、キャンペーンガール一同一斉に頭を下げる。


ずらっと並んだ女の子たちは、全部で10人ほど。


みんな同じメイド服のようなフリフリの可愛い衣装に身を包み、頭にはフリフリのカチューシャのようなヘッドドレスを付け、メイクも髪型もバッチリ決まっている。


そんな彼女たちを眺めながら、一人委縮してしまう私。


噂には聞いていたけれど、ほんとに可愛い子ばっかりなんだなぁ。


みんなスタイルも良くて華があってどこかのモデルみたいだし、さすがあの厳しい面接に合格しただけあるというか。


そんな中、私一人だけ明らかに浮いているような気がしてしまう。


「どうしよう。やっぱり私だけ場違いな気が……」



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