【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「いってきまーす」
お母さんに声をかけ、玄関から家の外に出る。
今日も朝は三姉妹で仲良く通学。最寄駅から電車に乗って、一駅先にある高校へと向かう。
一つ下の控えめで優しい妹雛乃(ひなの)と、末っ子の明るく元気な美羽と毎日こうして一緒に通っているんだ。
ちなみに私、涼川琴梨(ことり)は現在高校三年生。
年子の三姉妹の長女だけど、マイペースでのんびりした性格で抜けているところが多々あるので、いつも妹たちに助けられている。
背中まである茶色いロングヘアは、元から緩くウェーブがかかっていて、中学の頃からずっと伸ばしてる。
色白で目が大きく童顔な顔立ちは、昔から褒められることが多く、周りからは「お人形みたい」だとか「美少女」だなんて言われていたけれど、私自身はそこまで自分の容姿に自信はなくて。
次女の雛乃みたいに真面目に勉強を頑張っているわけでもなく、末っ子の美羽のように女子力が高くて自分磨きを頑張っているわけでもなく、ただ毎日大好きな声優のことを考えて、のんびりと過ごしているだけ。
そんなふうにしていたら、あっという間に受験生になってしまった。
彼氏の一人もできないまま、高校生活が終わろうとしている。
でも、いいんだ。私には、カケルくんがいるから。
お母さんに声をかけ、玄関から家の外に出る。
今日も朝は三姉妹で仲良く通学。最寄駅から電車に乗って、一駅先にある高校へと向かう。
一つ下の控えめで優しい妹雛乃(ひなの)と、末っ子の明るく元気な美羽と毎日こうして一緒に通っているんだ。
ちなみに私、涼川琴梨(ことり)は現在高校三年生。
年子の三姉妹の長女だけど、マイペースでのんびりした性格で抜けているところが多々あるので、いつも妹たちに助けられている。
背中まである茶色いロングヘアは、元から緩くウェーブがかかっていて、中学の頃からずっと伸ばしてる。
色白で目が大きく童顔な顔立ちは、昔から褒められることが多く、周りからは「お人形みたい」だとか「美少女」だなんて言われていたけれど、私自身はそこまで自分の容姿に自信はなくて。
次女の雛乃みたいに真面目に勉強を頑張っているわけでもなく、末っ子の美羽のように女子力が高くて自分磨きを頑張っているわけでもなく、ただ毎日大好きな声優のことを考えて、のんびりと過ごしているだけ。
そんなふうにしていたら、あっという間に受験生になってしまった。
彼氏の一人もできないまま、高校生活が終わろうとしている。
でも、いいんだ。私には、カケルくんがいるから。