【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「それにしても、好きだよねぇ~」
登校して教室に着いた途端、自分の席で声優雑誌を読み始めた私を見て、親友の小野田沙穂(おのだ さほ)ちゃんが呆れたように声をかけてきた。
沙穂ちゃんは、一年の頃からの仲良しで、偶然にもずっとクラスが一緒。
明るくおしゃべりで元気いっぱいの彼女とは気も合うし、一緒にいてすごく楽なんだ。
「最近クラスでも参考書開いて受験勉強する人増えてきたけど、さすが琴梨は変わんないよね」
「へへ、そうかな」
「うん。一年の頃からずっとカケルくん一筋だもんね。まさか、ほんとに彼氏も作らずここまできてしまうとは」
沙穂ちゃんが頬杖をつきながら私をじっと見つめてくる。
「この前も5組の中山くんの告白、断っちゃったんでしょ?」
「あ、うん……」
「彼、結構イケメンだったのに~。もったいない」
「でも、よく話したことない人だったし……」
「琴梨ったらせっかくモテるんだから、彼氏の一人くらいつくってみたらいいのに。こんなに可愛いのにもったいないよ」
登校して教室に着いた途端、自分の席で声優雑誌を読み始めた私を見て、親友の小野田沙穂(おのだ さほ)ちゃんが呆れたように声をかけてきた。
沙穂ちゃんは、一年の頃からの仲良しで、偶然にもずっとクラスが一緒。
明るくおしゃべりで元気いっぱいの彼女とは気も合うし、一緒にいてすごく楽なんだ。
「最近クラスでも参考書開いて受験勉強する人増えてきたけど、さすが琴梨は変わんないよね」
「へへ、そうかな」
「うん。一年の頃からずっとカケルくん一筋だもんね。まさか、ほんとに彼氏も作らずここまできてしまうとは」
沙穂ちゃんが頬杖をつきながら私をじっと見つめてくる。
「この前も5組の中山くんの告白、断っちゃったんでしょ?」
「あ、うん……」
「彼、結構イケメンだったのに~。もったいない」
「でも、よく話したことない人だったし……」
「琴梨ったらせっかくモテるんだから、彼氏の一人くらいつくってみたらいいのに。こんなに可愛いのにもったいないよ」