【完】溺愛したいのは、キミだけ。
沙穂ちゃんにはいつもこんなふうに言われるんだけど、私はどうしても、いまだに男の子と付き合ってみたいとか、そういうふうには思えなくて。
何度か告白されたりラブレターをもらったりしたことはあるけれど、どれも全部断ってしまっている。
男の子はどちらかというと苦手だし、特別カッコいいと思う人もいないし、別に今はまだ彼氏が欲しいと思わないんだ。
「そんな、可愛くなんてないよ。それに私、彼氏がいなくても十分充実してるからいいの」
「カケルくんのおかげで?」
「うん」
「言うと思った」
そう言って、呆れたように笑う沙穂ちゃん。
「あ、一時間目体育だからそろそろ着替えにいったほうがよくない?」
「そうだった!」
そして、着替えるため私と沙穂ちゃんは体操服をもって二人で教室を出た。
更衣室に向かって廊下を歩いていく。
すると、階段のあたりで突然女の子たちの悲鳴のような叫び声が聞こえてきて。
「キャーッ! 神城(かみしろ)く~ん!」
「カッコいい~! こっち向いて!」
何度か告白されたりラブレターをもらったりしたことはあるけれど、どれも全部断ってしまっている。
男の子はどちらかというと苦手だし、特別カッコいいと思う人もいないし、別に今はまだ彼氏が欲しいと思わないんだ。
「そんな、可愛くなんてないよ。それに私、彼氏がいなくても十分充実してるからいいの」
「カケルくんのおかげで?」
「うん」
「言うと思った」
そう言って、呆れたように笑う沙穂ちゃん。
「あ、一時間目体育だからそろそろ着替えにいったほうがよくない?」
「そうだった!」
そして、着替えるため私と沙穂ちゃんは体操服をもって二人で教室を出た。
更衣室に向かって廊下を歩いていく。
すると、階段のあたりで突然女の子たちの悲鳴のような叫び声が聞こえてきて。
「キャーッ! 神城(かみしろ)く~ん!」
「カッコいい~! こっち向いて!」