【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「すごいね。ほんとに人気あるんだね」
私が感心したように言うと、沙穂ちゃんは興奮したように熱弁し始めた。
「超人気だよ~! だって、神城くんと言えば、超イケメンでスタイル良し、そしてスポーツ万能、そのうえ特進科でも常にトップの成績をキープしてる完璧男子だよ? それに憧れない女子がいると思う!?」
「そ、そっかぁ。すごい人なんだねぇ……」
私の答えに、沙穂ちゃんが「あ、ここに一人いたか」と、呆れ顔でボソッと付け足す。
「もう、もっとリアル男子にも興味持ちなさいよ~っ。身近なところにだって、イケメンはたくさんいるよ? 絶対絶対リアルな恋愛のほうが楽しいんだから!」
「う、うーん……」
そうなのかなぁ。たしかに自分でも、身近な男の子にときめくことができたらいいなとは思うけど、どうしても興味がもてなくて。
それってちょっとまずいのかな?
キャーキャー騒ぐ女の子たちを見ながら、そんなことを考えていた。
.
*
.
私が感心したように言うと、沙穂ちゃんは興奮したように熱弁し始めた。
「超人気だよ~! だって、神城くんと言えば、超イケメンでスタイル良し、そしてスポーツ万能、そのうえ特進科でも常にトップの成績をキープしてる完璧男子だよ? それに憧れない女子がいると思う!?」
「そ、そっかぁ。すごい人なんだねぇ……」
私の答えに、沙穂ちゃんが「あ、ここに一人いたか」と、呆れ顔でボソッと付け足す。
「もう、もっとリアル男子にも興味持ちなさいよ~っ。身近なところにだって、イケメンはたくさんいるよ? 絶対絶対リアルな恋愛のほうが楽しいんだから!」
「う、うーん……」
そうなのかなぁ。たしかに自分でも、身近な男の子にときめくことができたらいいなとは思うけど、どうしても興味がもてなくて。
それってちょっとまずいのかな?
キャーキャー騒ぐ女の子たちを見ながら、そんなことを考えていた。
.
*
.