【完】溺愛したいのは、キミだけ。
だけど、鼻歌を歌いながらご機嫌に水やりしていたら、なんだか楽しくなってきて、だんだんテンションが上がってきて。
途中から歌のほうに意識が集中してしまい、手元をよく見ていなかった私は、気が付いたら花壇とは違う方向にシャワーを向けていた。
「うわっ!」
――バッシャー!
そして、その時横を通りかかった誰かに、思いきり水をぶっかけてしまい……。
あっ、ウソ!
「きゃーっ!! ごめんなさいっ!」
慌ててホースの水を止めると、目の前にはずぶ濡れになった背の高い男子生徒が一人、顔の水を腕で拭いながら立っていた。
しかも、よくよく見ると、どこかで見たことがある人で。
あれ? この人は確か……特進科の神城くんとかいう人だ。
今朝も女の子たちからキャーキャー騒がれてた人。
「……おい。なにしてくれてんだよ」
途中から歌のほうに意識が集中してしまい、手元をよく見ていなかった私は、気が付いたら花壇とは違う方向にシャワーを向けていた。
「うわっ!」
――バッシャー!
そして、その時横を通りかかった誰かに、思いきり水をぶっかけてしまい……。
あっ、ウソ!
「きゃーっ!! ごめんなさいっ!」
慌ててホースの水を止めると、目の前にはずぶ濡れになった背の高い男子生徒が一人、顔の水を腕で拭いながら立っていた。
しかも、よくよく見ると、どこかで見たことがある人で。
あれ? この人は確か……特進科の神城くんとかいう人だ。
今朝も女の子たちからキャーキャー騒がれてた人。
「……おい。なにしてくれてんだよ」