【完】溺愛したいのは、キミだけ。
うぅ、バカって……。


神城くんってやっぱりちょっと意地悪なのかな?


でも、カケルくんボイスで言われると、それですらドキドキしてしまうから困ったな。


「そういえば、昨日はごめんね。風邪とかひいたりしてない?」


ふと昨日の水ぶっかけ事件を思い出して謝る。


「大丈夫だよ、あのくらい。まぁクラスの奴らには、なんでジャージ着てんのってすげー突っ込まれたけど」


「ご、ごめんなさい……。今度から水やりする時は気を付けます」


反省したように言うと、神城くんはまた意地悪な笑みを浮かべて。


「鼻歌歌わないように?」


「は、鼻歌は……歌うかもしれないけどっ」


「歌うのかよ」


その時ふと、彼が斜め上に視線をやったかと思うと。


「……っ、あぶね!!」



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