【完】溺愛したいのは、キミだけ。
少ししょぼんとした顔で告げたら、玲くんは少しフォローするように言った。


「でもまぁ、花束はいいんじゃね」


「えっ、玲くんもそう思う?」


「うん」


同意してくれた。ちょっと嬉しい。


「っていうかさ、そのカケルっていう声優、どんな声なの?」


「えっ」


「そんなに俺と声似てるんなら聞いてみたいんだけど」


するとそこで、玲くんが急に思いがけないことを言いだしたのでドキッとした。


「いいよっ。聞いてみる?」


「うん」


まさか、玲くんがカケルくんの声に興味を持ってくれるなんて。


これはぜひ、聞いてもらわないと。



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