【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「えっとね、歌がいいかなぁ。でも、喋ってる声のほうが……あっ」
スマホを操作しながらカケルくんの声が聴けるコンテンツを色々と探していたら、ふとあるものの存在を思いだしてハッとした。
そうだ。これがいいかも。
「これ、この目覚ましボイス聞いてみて!」
「目覚ましボイス?」
ナンダソレみたいな顔をする玲くんの目の前にスマホを差し出し、いつも聞いてるカケルくんの目覚ましボイスを再生する。
『おはよう。いつまで寝てんだよ。起きないとキスすんぞ』
「こんな声!」
「……っ」
そしたら玲くんは、一瞬面食らったような顔をして、それから片手で自分の口元を押さえた。
「マジかよ。なんだこの恥ずかしいセリフ……。こんなのいつも聞いてんの?」
「あ、うん。これね、朝の目覚ましアラーム代わりに設定してて。私、朝が弱くて起きるのがすごく苦手だから。でも、似てるでしょ? 玲くんの声と」
「……いや、まぁ。言われてみれば、似てるような気もしなくはないけど」
スマホを操作しながらカケルくんの声が聴けるコンテンツを色々と探していたら、ふとあるものの存在を思いだしてハッとした。
そうだ。これがいいかも。
「これ、この目覚ましボイス聞いてみて!」
「目覚ましボイス?」
ナンダソレみたいな顔をする玲くんの目の前にスマホを差し出し、いつも聞いてるカケルくんの目覚ましボイスを再生する。
『おはよう。いつまで寝てんだよ。起きないとキスすんぞ』
「こんな声!」
「……っ」
そしたら玲くんは、一瞬面食らったような顔をして、それから片手で自分の口元を押さえた。
「マジかよ。なんだこの恥ずかしいセリフ……。こんなのいつも聞いてんの?」
「あ、うん。これね、朝の目覚ましアラーム代わりに設定してて。私、朝が弱くて起きるのがすごく苦手だから。でも、似てるでしょ? 玲くんの声と」
「……いや、まぁ。言われてみれば、似てるような気もしなくはないけど」