【完】溺愛したいのは、キミだけ。
ほんとに私、しっかりしなくちゃって思うけど、朝の寝起きの悪さだけはどうにもならなくて。


カケルくんボイスでも起きられないとか、一体どうしたらいいものか。


するとそこで、ふと玲くんは数秒考えたように黙り込んだかと思うと、次の瞬間こんなことを口にした。


「……じゃあ、代わりに俺が起こしてやろっか」


「えっ?」


ウソ。ちょっと待って。今、起こしてくれるって言った?


本当に?


「お、起こすって、どうやって?」


「モーニングコールとか」


玲くんの口から飛び出してきたその言葉に、ギョッとして目を丸くする。


「えぇぇ~っ!」


し、信じられない。本気で言ってるのかな?


モーニングコールってそれ、大サービスもいいところだよ。


玲くんってやっぱり、すごく優しくて親切な人なのかも……。


「い、いいの?」 



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