【完】溺愛したいのは、キミだけ。
『ちゃんと準備できる?』


確認するように問いかけてくる玲くんはまるで、面倒見のいい彼氏みたいだ。


「うん、大丈夫。今からパジャマ脱ぐね」


『……っ、そういうのべつに報告しなくていいから』


「あ、ごめんね」


『それじゃもう切るけど、絶対二度寝とかすんなよ』


念を押すように言われて、思わず笑みがこぼれる。


「ふふ、わかってるよ。ありがとう、玲くん」


『ん。じゃあな。またあとで』


「うん。バイバイ」


そこで通話は途切れて、トータル5分くらいの会話だったけれど、なんだか一気に目が覚めたような気がした。


すごいなぁ、モーニングコールって。効果バツグンかも。



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