【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「ほらほら、ヒナちゃんも可愛い水着着てるんだから、脱いじゃいなって~」


「わっ」


「じゃーん! ヒナちゃんの初ビキニ!」


その瞬間目を大きく見開いた翠くん。


だけど彼は、そのまま数秒ジーッと雛乃のことを見つめたあと、パーカーの裾を掴むと、再びファスナーをビーッと閉じてしまった。


「ごめん。やっぱダメ」


「えっ」


そして、雛乃の額にコツンと自分の額をくっつけると。


「可愛すぎるから俺以外に見せないで」


そんなやりとりを見ていたら、こっちまで照れてしまう。


「見た~? 今の。翠先輩って何気に独占欲強いよね」


美羽がコソッと耳打ちしてくる。


「ふふふ。うん」


雛乃ったら愛されてるなぁ。


相変わらずラブラブな二人にキュンキュンしてしまった。



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