【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「ねぇねぇ、俺たちと遊ぼうよー」


そう言われて、やっぱりナンパだと気が付いて、途端に警戒心がわいてくる。


「け、けっこうです!」


「なんでー? 暇なんじゃないの?」


「えっと、か、彼氏と来てるので……!」


断るためにとっさにウソをついてしまった。


だけどその男の人たちは、キョロキョロとあたりを確認したあと、不思議そうな顔で。


「マジで~。彼氏どこよ」


「見当たらないけどー?」


なんて言って、あきらめてくれる気配がない。


「えっと……」


慌ててみんなの姿を探すけど、近くには誰もいないみたいで焦る。


どうしよう。玲くんとかみんな、どこに行っちゃったんだろう。



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