【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「そ、それじゃあ、玲くんが言ってた好きな子って……」


「そうだよ。他に誰がいるんだよ」


ハッキリとそう告げた玲くんを見て、思わず目頭が熱くなる。


嬉しすぎて、すぐには言葉が出てこない。


そしたら玲くんは何を思ったのか突然、真面目な顔でこう言った。


「琴梨、目つぶって」


「え?」


目をつぶる? なんで?


「いいから」


どうしたんだろう、急に。


なんて思いながらも、言われたとおり目つぶる。


そして待つこと2、3秒。


「もういいよ」



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