【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「……っ、ウソぉ……っ。なんで……」


ポロポロと泣き出した私を、じっと見つめる玲くん。


「これからもずっと、卒業しても、その先も、一緒にいてほしい」


そして、もう片方の手でそっと、私の片手を取ると。


「だから、俺の彼女になってください」


そんなふうに言われたらもう、涙が止まらなくなる。


「……はいっ」


迷わずハッキリと頷いて、赤いバラの花束を受け取った。


どうしよう。幸せすぎてどうにかなってしまいそう。


こんな幸せなことってあるのかな。


いつかミュージカルのDVDで見たカケルくんの告白シーンももちろん素敵だったけど、その感動を超えちゃってるよ。



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