【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「うぅっ、嬉しい……っ。こんなの反則だよっ、玲くん……」


目をこすり泣きながらそう言ったら、玲くんがその場に立ち上がり、クスッと笑って私を見下ろす。


「お前が自分で言ったんだろ」


「うん。言った、けど……ほんとにしてくれるなんて夢みたい」


そんなことする奴絶対いないって言ってたのに。


まさか私のために、それを自分でやってくれるなんて。


「夢、叶った?」


玲くんが笑いながら尋ねてくる。


「うん、叶った」


頷いたらその瞬間、ギュッと両腕で抱きしめられた。


「ならよかった。けど……死ぬほど恥ずかったの、分かれよ」


「うん、ありがとう。玲くん、大好き……っ」


もう思いがあふれて止まらないよ。



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