【完】溺愛したいのは、キミだけ。
そしたら玲くんは、少し照れくさそうに耳元で。


「俺も好きだよ」


その声に胸がトクンと高鳴る。


「ずっと見てたから、琴梨のこと。だからもう絶対離さねぇよ」


さらにギュッと強く抱きしめられて。


「……うんっ。絶対離れたりしないよ。私のすべても玲くんに捧げるね」


思わずそんなことを口にしたら、玲くんは一瞬黙って、それからこんなふうに聞いてきた。


「それ、マジで言ってんの?」


「うん」


「じゃあほんとにもらうけど、いい?」



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