【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「えーっ、ウソ! 彼氏イケメン!」


「でしょー? さすが優菜だよね~」


なんでだろう。最近私の周りにカップルがすごい勢いで増えてるんだけど。


「……はぁ。いいなぁ、彼氏。私もイケメンの彼氏が欲しい」


羨ましくなって思わずそう口にしたら、メイがすかさず突っ込んできた。


「美羽には颯希くんがいるでしょ」


って、このセリフ、いつも言われるんだ。


「なに言ってるの。颯希はただの幼なじみだよ」


「えーっ。でも、颯希くんレベルのイケメンってなかなかいないよ? ベビーフェイスなのに長身でスタイルいいし~、優しいし~、面倒見いいし~、サッカー部の期待の新人エースだし~。私だったら絶対颯希くんにするけどなぁ」


「う、うーん……」



< 351 / 454 >

この作品をシェア

pagetop