【完】溺愛したいのは、キミだけ。
たしかにメイの言うとおり、颯希はいつの間にか見た目は超イケメンに成長したし、サッカーも上手だし、面倒見もいいし、性格も子供の頃から変わらず温厚で優しい。
でも、毎日一緒にいるから今さら意識しろって言われてもできないというか。私にとっては家族みたいな存在だから、付き合うとかそういう対象ではないと思う。
それは、颯希だって同じだと思うし。
「美羽!」
するとその時、ウワサをすれば……といわんばかりにちょうど颯希が登校してきて、いつものように私の席までやってきた。
「あ、颯希。おはよ~」
「おはよ」
「朝練おつかれ。今来たんだ?」
「うん。てかこれ、昨日俺の部屋に忘れてっただろ」
そう言って、ズボンのポケットから何かを取り出して手渡してくれる彼。
よく見たらそれは、私がいつも使っているリップクリームだった。
「あれ、そうだっけ? ごめん。ありがと」
でも、毎日一緒にいるから今さら意識しろって言われてもできないというか。私にとっては家族みたいな存在だから、付き合うとかそういう対象ではないと思う。
それは、颯希だって同じだと思うし。
「美羽!」
するとその時、ウワサをすれば……といわんばかりにちょうど颯希が登校してきて、いつものように私の席までやってきた。
「あ、颯希。おはよ~」
「おはよ」
「朝練おつかれ。今来たんだ?」
「うん。てかこれ、昨日俺の部屋に忘れてっただろ」
そう言って、ズボンのポケットから何かを取り出して手渡してくれる彼。
よく見たらそれは、私がいつも使っているリップクリームだった。
「あれ、そうだっけ? ごめん。ありがと」