【完】溺愛したいのは、キミだけ。
受け取ったら、颯希は私の頭に手を乗せ、そのままポンポンと撫でてくる。


「ん。じゃあな」


そして、ニコッと微笑むと、そのまま自分の席へと歩いていった。


そんな様子を隣で見ていたメイが、ニヤニヤしながら話しかけてくる。


「やだ~、美羽ちゃん、何を忘れていったのかな~? ダーリンの部屋に~。もしかして下着?」


「なっ! 変なこと言わないでよーっ! リップだよ、リップ! それにダーリンじゃないし!」


「えー、もうダーリンにしか見えないよ、仲良すぎて。なんでアンタたち付き合わないの?」


「だから、颯希と私はそういうのじゃないんだってば~」


「いまだに部屋に泊まったりしてるんでしょ。よく何も手出してこないよね、颯希くん」


さらにはとんでもないことを言いだすメイ。



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