【完】溺愛したいのは、キミだけ。
ベッドの上に美羽と二人、ゴロンと寝転ぶ。


シングルのベッドだから、二人で寝ると普通に狭いし、隣にいる美羽との距離がめちゃくちゃ近い。


でも昔からこんなふうに一緒に寝てたから、もう当たり前みたいになってるし、これも幼なじみの特権のような気がしてる。


たぶん今のところ、こうやって美羽の隣で寝られる男って、俺だけな気がするし。


全然男として見られてないのが悲しいとこだけど……。


チラッと隣を振り向くと、同時に美羽もこちらを向いて バチッと目が合う。


そしたら美羽がクスッと笑って、すかさず俺の腹をくすぐってきた。


「……っ、やめろ! ははっ」


「きゃははっ」


俺が昔からくすぐられるのに弱いって知ってるから、いつもこうやって美羽は不意打ちで仕掛けてくる。


「このやろっ」



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