【完】溺愛したいのは、キミだけ。
そんなことでわざわざお礼を言いに来てくれたのかな、と思っていたら。


「実は俺、美羽ちゃんに一目ぼれしたみたいでさ。あれからずっと気になってて……」


えっ……?


「よかったら俺と、付き合ってくれないかな?」


思いがけないことを言われて、ドキッと心臓が飛び跳ねた。


ウソ、どうしよう……!


まさか、告白されるとは思ってもみなかったので、動揺してしまう。


しかも、一目ぼれだって。


いやもちろん、今までも一目惚れって言われて告白されたことはあるんだけど、なんか、今回のはいつもと違うような気がする。


だって、生徒手帳を拾ってあげて、それがきっかけだなんて、なんか……。



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