【完】溺愛したいのは、キミだけ。
さすが颯希、私の機嫌がいいとすぐに分かるみたい。


颯希にもさっきのこと、話してみようかな。


そう思ってドキドキしながら口にする。


「実はね、私……さっき告白されたんだ」


すると颯希は一瞬ギョッとしたように目を丸くして。それから急に顔をしかめた。


「……はっ? 誰に」


「二年生の先輩に。しかもね、超イケメンだったの!」


嬉しそうに話したら、颯希の顔がますます険しくなる。


「……っ、マジかよ。でも、知らない奴だろ?」


「う、うん。まぁほとんど知らないけど……。この前私、偶然その人が落とした生徒手帳を拾って届けたことがあって。その時に一目ぼれして、私のことをずっと気になっててくれたんだって。なんかそういうの、運命みたいじゃない?」



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