【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「おっ、翠おはよ!」
「キャーッ! 翠く~ん」
いつものようにみんなに取り囲まれて、ワイワイと楽しそうな彼。
それを見たら、翠くんは遠い世界の存在だったんだということをあらためて実感して、少し目が覚めたような気がした。
やだな、私ったら何を期待していたんだろう。
髪型を変えたこと、気づいてもらえたらいいな、なんて。
でもそんなこと、翠くんにとっては大したことじゃないよね。
おとなしくいつものように本でも読んでよう。
そう思って引き出しの中から文庫本を取り出す。
するとその時、頭の上から誰かの声が降ってきて。
「おはよ、涼川」
……えっ。
見上げるとそこには、少し驚いた表情をした翠くんが立っていた。
「あ、翠くん、おはようっ!」
「髪型……ほんとに変えたんだ」
ウソッ。気づいてくれたの?
「キャーッ! 翠く~ん」
いつものようにみんなに取り囲まれて、ワイワイと楽しそうな彼。
それを見たら、翠くんは遠い世界の存在だったんだということをあらためて実感して、少し目が覚めたような気がした。
やだな、私ったら何を期待していたんだろう。
髪型を変えたこと、気づいてもらえたらいいな、なんて。
でもそんなこと、翠くんにとっては大したことじゃないよね。
おとなしくいつものように本でも読んでよう。
そう思って引き出しの中から文庫本を取り出す。
するとその時、頭の上から誰かの声が降ってきて。
「おはよ、涼川」
……えっ。
見上げるとそこには、少し驚いた表情をした翠くんが立っていた。
「あ、翠くん、おはようっ!」
「髪型……ほんとに変えたんだ」
ウソッ。気づいてくれたの?