【完】溺愛したいのは、キミだけ。
次の日、朝教室に到着した私は、さっそくメイにも昨日の告白の件を話した。


そしたらメイは教室中に響き渡るような大声で叫んでいたけれど、颯希が私を好きだったってこと自体には全く驚いていなかった。


「やっぱりね」って、ヒナちゃんたちみたいな反応をされて。結局私だけが気づいていなかったみたい。


「もう、付き合っちゃえばいいじゃん」


「いや、でも……」


「颯希くんの何が不満なのー?」


「ふ、不満ってわけじゃないけど、今まで幼なじみとして接してたのに、急に恋愛対象として見るとかできないよっ」


「それはそうかもしれないけどさー。キスされたんでしょ? ちょっとくらいドキドキしなかったの?」


「……っ。それは……」


メイに言われて昨日のキスを思い出してしまった私。


正直びっくりしすぎて何が起こったのかわからなかったけど、ドキドキしなかったかって言われたら、ウソになる。



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