【完】溺愛したいのは、キミだけ。
友達の優菜がケーキをキレイに切り分けてくれる。


するとそこに、クラスメイトの男子集団が現れて。


「うおー、なにこれ、ケーキ? うまそうじゃん! 作ったの?」


なんて、私たちのケーキを見ながら声をかけてきたのは、うちのクラスでも目立つ盛り上げ役的な男子の宇佐美武史(うさみ たけし)。


「うわ、武史じゃん~」


体もデカいし声もデカくてうるさい奴なんだけど、彼に続いて後ろから仲間の男子もぞろぞろと集まってきた。


「マジで? 俺にもケーキちょうだい!」


「俺も~! 女子の手作り食いたい!」


「どれどれ?」


その中には颯希の姿もある。


わ、どうしよう。


っていうか、それ以上に私のケーキ武史たちに見られちゃった。そっちのほうがヤバいかも……。



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