【完】溺愛したいのは、キミだけ。
観念したように認めたら、翠くんがそんな私を見て噴き出すように笑った。
「ははっ。あーもうなんだよ、可愛すぎ」
「なっ!」
可愛すぎ?
「なんかそれ、俺のためみたいじゃん」
「……っ!?」
ちょ、ちょっと待って。そんなふうに言われたら恥ずかしすぎるよ。
私がうろたえながら顔を真っ赤にしていたら、翠くんが肩にポンと手を置いてくる。
そして、耳元に顔を寄せると、ボソッと小声で囁いてきた。
「すげー似合ってるよ」
その瞬間、またドキンと飛び跳ねる心臓。
ねぇ、翠くんはどうしてそんなにドキドキすることばっかり言うのかな。ほんと心臓に悪いよ。
だけど、ちょっと嬉しい。
やっぱり前髪を切ってよかったなって思ってる自分がいる。
翠くんのこと、ずっと遠い存在だと思ってたのに。
まさかこんなふうに話せるようになるなんて。
私まだ、夢の中にいるのかな……。
.
*
.
「ははっ。あーもうなんだよ、可愛すぎ」
「なっ!」
可愛すぎ?
「なんかそれ、俺のためみたいじゃん」
「……っ!?」
ちょ、ちょっと待って。そんなふうに言われたら恥ずかしすぎるよ。
私がうろたえながら顔を真っ赤にしていたら、翠くんが肩にポンと手を置いてくる。
そして、耳元に顔を寄せると、ボソッと小声で囁いてきた。
「すげー似合ってるよ」
その瞬間、またドキンと飛び跳ねる心臓。
ねぇ、翠くんはどうしてそんなにドキドキすることばっかり言うのかな。ほんと心臓に悪いよ。
だけど、ちょっと嬉しい。
やっぱり前髪を切ってよかったなって思ってる自分がいる。
翠くんのこと、ずっと遠い存在だと思ってたのに。
まさかこんなふうに話せるようになるなんて。
私まだ、夢の中にいるのかな……。
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