【完】溺愛したいのは、キミだけ。
武史がそう言って指差した瞬間、一気にみんなに私のケーキが注目されて。


「ぎゃはは、たしかにこれはやべーわ!」


「うっ……。俺もこれは遠慮しとく」


「料理できない女子もいるんだな~。ちょっと残念」


なんて、他の男子まで次々とバカにするようなことを言ってくる。


「……っ」


恥ずかしくてショックで、思わず下を向く。


ひどい。何もそこまで言わなくても……。


っていうか、目の前に作った本人いるんですけど!


「ちょっと男子、それ失礼だから!」


「っていうか武史、なに様ー? そういう自分は料理できんの?」


すかさずフォローしてくれるメイたち。



< 401 / 454 >

この作品をシェア

pagetop