【完】溺愛したいのは、キミだけ。
思いがけない彼の発言に、胸の奥がじわっと熱くなった。


やだ、なんで……?


「わお、颯希が怒った……」


目を丸くして驚く武史たち。


ドクドクと鼓動がわけもなく速くなっていくのがわかる。


ねぇ。今のはあのケーキが私のだってわかってて、食べてくれたんだよね?


だって颯希は私が料理できないの知ってるし、今までも散々失敗作を食べさせられてきたはずだし。


なんでそんな、かばうようなこと言ってくれるのかな?


さすがに今のはちょっと、感激しちゃったじゃん……。



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