【完】溺愛したいのは、キミだけ。
好きな子だなんて言われたら、ますます照れてしまう。
そしたらその瞬間、颯希がそっと私の髪に触れて。
じっと顔を覗きこまれる。
「言っとくけど、俺が見たいのは、美羽のだけだから」
「……っ」
思いがけない彼の言葉に、かぁっと顔が熱くなった。
そんなストレートに言われたら、恥ずかしいよ。
「み、みんなに聞こえるからっ!」
慌てて颯希の口をふさごうと手を伸ばす。
だけど、笑いながらよけられて。
「いいよべつに。俺は平気」
「よくないよっ」
颯希ったら、いつからそんなに大胆になっちゃったんだろう。
最近の彼は、恥ずかしいことを平気で口にするし、分かりやすく好きっぽい態度をとってくるから、一緒にいるとドキドキさせられてばっかりなんだ。
今までは、こんなふうに颯希にドキドキしたことなんてなかったのに。どうしてなんだろう……。
.
*
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そしたらその瞬間、颯希がそっと私の髪に触れて。
じっと顔を覗きこまれる。
「言っとくけど、俺が見たいのは、美羽のだけだから」
「……っ」
思いがけない彼の言葉に、かぁっと顔が熱くなった。
そんなストレートに言われたら、恥ずかしいよ。
「み、みんなに聞こえるからっ!」
慌てて颯希の口をふさごうと手を伸ばす。
だけど、笑いながらよけられて。
「いいよべつに。俺は平気」
「よくないよっ」
颯希ったら、いつからそんなに大胆になっちゃったんだろう。
最近の彼は、恥ずかしいことを平気で口にするし、分かりやすく好きっぽい態度をとってくるから、一緒にいるとドキドキさせられてばっかりなんだ。
今までは、こんなふうに颯希にドキドキしたことなんてなかったのに。どうしてなんだろう……。
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