【完】溺愛したいのは、キミだけ。
隣に座って解き方をルーズリーフに書き込みながら説明する彼を見つめながら、ふと考える。


颯希はどうして私のことが好きなんだろう。


モテるのに、今まで一度も彼女を作ったことがないのも、私のことを好きだったからなのかな。


颯希はいつも、どんな気持ちで私と一緒にいてくれたんだろう。


それに、あらためてよく見てみると颯希って、髪もサラサラで、色も白くて、目も大きいしぱっちり二重で、すごく整った顔をしてるなって思う。


中性的でキレイな顔。


でも、可愛い顔してるわりに、たぶん身長175センチ以上はあるし、何気に筋トレ頑張ってて腹筋割れてたりするし……。


いつも一緒にいるからすっかり見慣れてしまっていたけど、颯希ってよく考えたらかなりのイケメンなんだよね。


なんて、ボーっと考え事をしていたら、颯希にコツンとシャーペンで頭を叩かれた。


「おい美羽、聞いてる?」



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