【完】溺愛したいのは、キミだけ。
自分もようやく起き上がる。


「どうすんの、コトちゃんに見られちゃったじゃん!」


「いや、マジでごめん……」


「あぁもうっ! あとでなんて言い訳しよう~っ」


もう、恥ずかしすぎて穴があったら入りたい気分だよ。


だけどそこで颯希にちらっと目をやると、彼は片手で自分の顔を覆いため息をついて、なぜか私以上に落ち込んでいるような様子で……。


「え、ちょっと、なんで颯希のほうが落ち込んでるの!?」


「いや、だって、ちょっとやりすぎたなって思って……」


えっ?


「ごめんな。無理矢理ああいうことするつもりじゃなかったんだけど、美羽にくっつかれたら俺、我慢できなくて、つい……」



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