【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「う、うん。そうでしょ。よく言われるんだ。美羽は昔から全然人見知りしないし、すごく可愛くて、モテるから……」
力なく笑ってそう告げたら、翠くんはそこで意外なことを口にした。
「へぇ、モテるんだ。ヒナもモテたいって思うの?」
「……なっ! いや、そういうわけじゃ……っ」
「俺はヒナがモテたら困るけどな」
「えっ?」
なにそれ。
困るって、どうして……?
驚いた顔で翠くんを見上げると、彼もまたこちらを向いて、それからポンと私の頭に手を乗せる。
「ヒナのこと可愛いって思ってんのは、俺だけでいいよ」
「……っ」
思いがけないことを言われて、心臓がドクンと思いきり飛び跳ねた。
ねぇ……待って。それは、どういう意味なのかな?
そんなこと言われたら私、期待しちゃうよ。
うぬぼれてしまいそうになる。
翠くんは、本気で言ってるのかな?
その言葉全部、本気にしてもいいの……?
.
*
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力なく笑ってそう告げたら、翠くんはそこで意外なことを口にした。
「へぇ、モテるんだ。ヒナもモテたいって思うの?」
「……なっ! いや、そういうわけじゃ……っ」
「俺はヒナがモテたら困るけどな」
「えっ?」
なにそれ。
困るって、どうして……?
驚いた顔で翠くんを見上げると、彼もまたこちらを向いて、それからポンと私の頭に手を乗せる。
「ヒナのこと可愛いって思ってんのは、俺だけでいいよ」
「……っ」
思いがけないことを言われて、心臓がドクンと思いきり飛び跳ねた。
ねぇ……待って。それは、どういう意味なのかな?
そんなこと言われたら私、期待しちゃうよ。
うぬぼれてしまいそうになる。
翠くんは、本気で言ってるのかな?
その言葉全部、本気にしてもいいの……?
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