【完】溺愛したいのは、キミだけ。
ウソ。可愛すぎる??


ドキドキしながら固まっていたら、フッと顔を横にそらし、少し困ったような表情をする翠くん。


その横顔がちょっとだけ赤くなってるように見えるのは、気のせいかな。


「でも、ちょっと複雑。俺だけが知ってると思ってたのに」


「え?」


あれ? 今、なんて……。


「あー、いや、なんでもない」


翠くんが手を離し、再びこちらに視線を向ける。


「ますます可愛くなったって言っただけ」


「あ、ありがとう……っ」


照れながらお礼を言ったら、彼は優しく微笑んでくれた。



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