【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「それじゃ、今から席替えを始めまーす!」
教卓の前に立ったクラス委員が、大声でみんなに呼び掛ける。
今は4時間目のホームルームの時間。今日はこのクラスになって初めての席替えが行われることになっていた。
男女に分かれてクジを引き、出た番号の席に移動する。
結果、私は窓側の後ろから二番目の席になって、あまり前のほうの席じゃなかったのでとりあえずホッとした。
隣は誰だろう。翠くんではないよね……。
と思ったら、すぐ横から声をかけられた。
「あ、隣涼川さんだ。よろしくね」
どうやら隣の席は、この倉田くんだったみたい。
背が高くて黒髪が似合う爽やかな彼は、江奈ちゃんがクラスでベストスリーに入るイケメンだって言ってた、王子様系の男の子。
あまり話したことはないんだけど。
「あ、倉田(くらた)くん。よろしくお願いします」
「はは、なんで敬語?」
「あ、ごめんねっ」
教卓の前に立ったクラス委員が、大声でみんなに呼び掛ける。
今は4時間目のホームルームの時間。今日はこのクラスになって初めての席替えが行われることになっていた。
男女に分かれてクジを引き、出た番号の席に移動する。
結果、私は窓側の後ろから二番目の席になって、あまり前のほうの席じゃなかったのでとりあえずホッとした。
隣は誰だろう。翠くんではないよね……。
と思ったら、すぐ横から声をかけられた。
「あ、隣涼川さんだ。よろしくね」
どうやら隣の席は、この倉田くんだったみたい。
背が高くて黒髪が似合う爽やかな彼は、江奈ちゃんがクラスでベストスリーに入るイケメンだって言ってた、王子様系の男の子。
あまり話したことはないんだけど。
「あ、倉田(くらた)くん。よろしくお願いします」
「はは、なんで敬語?」
「あ、ごめんねっ」