【完】溺愛したいのは、キミだけ。
私が緊張しながら答えたら、倉田くんは私の顔をじっと覗き込んできた。
「涼川さん、なんか最近イメージ変わったよね」
「そ、そう?」
「うん。すごく可愛くなった。その髪型も似合ってるし」
「えっ……」
ただでさえ普段他の男の子とはあまり話さないのに、不意打ちで褒められたらなんだか照れてしまう。
するとそこで倉田くん、ポケットからスマホを取り出して。
「あ、そうだ。よかったら連絡先交換してもらってもいいかな? ほら、こうやって隣の席になったのも何かの縁だしさ」
ウソ。連絡先聞かれちゃった。
クラスの男子の連絡先なんて、私、この前翠くんに教えてもらったばっかりで、他の人のは全然知らなかったから。
でも、連絡先くらいみんな交換しあってるものなのかな。
「あ、うん。いいよ」
頷いたら、倉田くんはさっそく私のコードを読み取って、登録してくれた。
「あとでメッセージ送るね」
「あ、うん。ありがとう」
そしてサッと右手を差し出すと、握手を求めてきて。
「仲良くしてね」
その笑顔につられるようにして、彼の手を握り返した。
.
*
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「涼川さん、なんか最近イメージ変わったよね」
「そ、そう?」
「うん。すごく可愛くなった。その髪型も似合ってるし」
「えっ……」
ただでさえ普段他の男の子とはあまり話さないのに、不意打ちで褒められたらなんだか照れてしまう。
するとそこで倉田くん、ポケットからスマホを取り出して。
「あ、そうだ。よかったら連絡先交換してもらってもいいかな? ほら、こうやって隣の席になったのも何かの縁だしさ」
ウソ。連絡先聞かれちゃった。
クラスの男子の連絡先なんて、私、この前翠くんに教えてもらったばっかりで、他の人のは全然知らなかったから。
でも、連絡先くらいみんな交換しあってるものなのかな。
「あ、うん。いいよ」
頷いたら、倉田くんはさっそく私のコードを読み取って、登録してくれた。
「あとでメッセージ送るね」
「あ、うん。ありがとう」
そしてサッと右手を差し出すと、握手を求めてきて。
「仲良くしてね」
その笑顔につられるようにして、彼の手を握り返した。
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