【完】溺愛したいのは、キミだけ。
思いがけないことを言われてビックリした。
「いや、そんなわけないと思うよっ。倉田くんはただ、隣の席だから仲よくしようって言って……」
そしたら言い終わる前に、翠くんが私の片手をギュッと握った。
「いや、仲良くとか、しなくていいから」
「えっ」
しなくていい? なんでそんなこと……。
ドキッとして翠くんの顔を見上げると、彼はなぜか困ったような顔でため息をつく。
「はぁ。ヒナってやっぱ、危なっかしいよな」
その表情はやっぱりどこか不機嫌そうで、戸惑ってしまう。
「……だから、俺だけでいいって言ったのに」
続けて独り言のようにボソッと呟いた彼。
なんだろう。なんか今日の翠くん、意味深な発言ばかりのような……。
どういう意味なのかすごく気になったけれど、なんとなく聞くことができなかった。
.
*
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「いや、そんなわけないと思うよっ。倉田くんはただ、隣の席だから仲よくしようって言って……」
そしたら言い終わる前に、翠くんが私の片手をギュッと握った。
「いや、仲良くとか、しなくていいから」
「えっ」
しなくていい? なんでそんなこと……。
ドキッとして翠くんの顔を見上げると、彼はなぜか困ったような顔でため息をつく。
「はぁ。ヒナってやっぱ、危なっかしいよな」
その表情はやっぱりどこか不機嫌そうで、戸惑ってしまう。
「……だから、俺だけでいいって言ったのに」
続けて独り言のようにボソッと呟いた彼。
なんだろう。なんか今日の翠くん、意味深な発言ばかりのような……。
どういう意味なのかすごく気になったけれど、なんとなく聞くことができなかった。
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