【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「おはよ、涼川さん」
朝の休み時間、自分の席で江奈ちゃんと二人で話していたら、ちょうど隣の席の倉田くんが登校してきて、挨拶してくれた。
「あ、倉田くん、おはよう」
倉田くんとは隣の席になったのをきっかけに話すようになったけど、今日も相変わらず爽やかだ。
すると彼、カバンの中から一冊の文庫本を取り出すと、私に手渡してくれて。
「これ、この前言ってた本持ってきたよ」
見たらそれは、先日私が読みたいと言ってた本だった。
「わぁっ、どうもありがとう!」
「返すのはいつでも大丈夫だから。また感想聞かせてね」
「うん、さっそく読ませてもらうね」
倉田くんはどうやら読書が好きみたいで、本をたくさん持ってるんだとか。
それで、この前たまたま好きな本の話になって少し盛り上がって、この本を貸してもらえることになったんだ。
「それじゃ」
倉田くんは笑顔で一言告げると、そのままどこかへ去ってく。
すると、隣でその様子を見ていた江奈ちゃんが少し驚いたような顔で聞いてきた。
朝の休み時間、自分の席で江奈ちゃんと二人で話していたら、ちょうど隣の席の倉田くんが登校してきて、挨拶してくれた。
「あ、倉田くん、おはよう」
倉田くんとは隣の席になったのをきっかけに話すようになったけど、今日も相変わらず爽やかだ。
すると彼、カバンの中から一冊の文庫本を取り出すと、私に手渡してくれて。
「これ、この前言ってた本持ってきたよ」
見たらそれは、先日私が読みたいと言ってた本だった。
「わぁっ、どうもありがとう!」
「返すのはいつでも大丈夫だから。また感想聞かせてね」
「うん、さっそく読ませてもらうね」
倉田くんはどうやら読書が好きみたいで、本をたくさん持ってるんだとか。
それで、この前たまたま好きな本の話になって少し盛り上がって、この本を貸してもらえることになったんだ。
「それじゃ」
倉田くんは笑顔で一言告げると、そのままどこかへ去ってく。
すると、隣でその様子を見ていた江奈ちゃんが少し驚いたような顔で聞いてきた。