平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
カルロは、お座り姿勢でしれっと空を見ている。
「…………字が書けるって、マジか」
「…………つまり字を読めもするってわけだろ?」
「…………とんでもない格上の白獣が来たもんだ」
通りで、ウチにいる全相棒獣が強く出られないでいるわけだよ、と、彼らはようやく疑問が解けたとばかりに呟いたのだった。
◆
カルロを、立派な相棒獣としてあげたい。
そうして他の相棒獣達のように、ジェドと自由に外を行き来するのだ――自覚したその気持ちは、日々リズの中で増していた。
素直に従って欲しいだとか、懐いて欲しいだとかは望まない。自由きままで気分屋なカルロ……彼らしくこの獣騎士団で、活き活きと毎日を送って欲しく思った。
「首輪なんて必要のないくらい、自由でいて欲しいわ……」
その日の勤務を終えて部屋に戻るたび、一人ベッドの中でどうすればいいのか考える。でも獣騎士でないリズには、分からないことが多い。
最近、獣騎士達は忙しそうだった。ジェドも珍しくほとんどやってくることもなくて、なんとなく尋ねてみるチャンスも回って来ないでいる。
ここ数日は、敷地内から人と獣の姿が減って静かだ。
「…………字が書けるって、マジか」
「…………つまり字を読めもするってわけだろ?」
「…………とんでもない格上の白獣が来たもんだ」
通りで、ウチにいる全相棒獣が強く出られないでいるわけだよ、と、彼らはようやく疑問が解けたとばかりに呟いたのだった。
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カルロを、立派な相棒獣としてあげたい。
そうして他の相棒獣達のように、ジェドと自由に外を行き来するのだ――自覚したその気持ちは、日々リズの中で増していた。
素直に従って欲しいだとか、懐いて欲しいだとかは望まない。自由きままで気分屋なカルロ……彼らしくこの獣騎士団で、活き活きと毎日を送って欲しく思った。
「首輪なんて必要のないくらい、自由でいて欲しいわ……」
その日の勤務を終えて部屋に戻るたび、一人ベッドの中でどうすればいいのか考える。でも獣騎士でないリズには、分からないことが多い。
最近、獣騎士達は忙しそうだった。ジェドも珍しくほとんどやってくることもなくて、なんとなく尋ねてみるチャンスも回って来ないでいる。
ここ数日は、敷地内から人と獣の姿が減って静かだ。