平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
四章 リズ・エルマーの頑張り
その翌日も、騎士団内はバタバタしているようだった。

本日は出払っている面々が目立つというよりは、獣騎士と相棒獣の出入りが揃って多い印象だ。

昨日も少しバタバタしているようだったが、なんだか今朝は少し違っているみたいだった。リズは朝から、どこか少し緊張状態であるようにも感じた。

「朝なのに、副団長様もいないみたいだったのよねぇ……」

朝一番、カルロの小屋内の雨戸なども全て開けていきながら呟いた。

ここに来るまでに擦れ違った獣騎士達も、挨拶もそこそこに「また後で」と半ば急ぎ足だった。月の中での、多忙期だったりするのだろうか?

「カルロのごはん、『ついでに持っていって先に済ませた』と言っていたけど、みんな今日はそんなに早起きだったのかしら」

そう本館側の方でのことを思い返して、本人に確認してみた。
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