平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
大きく伸びをしていたカルロが、見つめ返して頷いてきた。早かった、と答えているのだと分かったリズは、どれくらい、と尋ねようとして口をつぐむ。
外からどたどたと重い足音が聞こえた。入口の方へ行って外を覗き見てみると、白獣にまたがって駆けていく三人の獣騎士達の姿が目に飛び込んできた。
戦闘の演習で遠くから見た以来だ。近くから目に留めたのは初めてで、獣舎側の敷地内ではあまりない光景に、ちょっとびっくりしてしまう。
「やっぱり忙しそうね」
目で追いかけて見送ったリズは、ふと、時間を短縮するために騎乗していることが推測されて考えさせられた。
「…………もしかして、何かあったのかしら……?」
昨日まで続いていた忙しさも、その延長線だった?
その時、後ろの屋内からガリガリと音がした。
カルロが何か書いているのだ。リズはパッと入口から離れると、パタパタと駆け寄った。慣れたように見下ろして、不意に大きな赤紫色の目をパチリとする。
「……『密猟団体の件で、近隣から協力団体が来てる』……?」
思わず読み上げて、リズは素早くカルロへ目を向けた。
「どういうこと?」
『朝に拾った単語、他にもある』
そう書いたカルロが、前足で消してまたガリガリとする。
外からどたどたと重い足音が聞こえた。入口の方へ行って外を覗き見てみると、白獣にまたがって駆けていく三人の獣騎士達の姿が目に飛び込んできた。
戦闘の演習で遠くから見た以来だ。近くから目に留めたのは初めてで、獣舎側の敷地内ではあまりない光景に、ちょっとびっくりしてしまう。
「やっぱり忙しそうね」
目で追いかけて見送ったリズは、ふと、時間を短縮するために騎乗していることが推測されて考えさせられた。
「…………もしかして、何かあったのかしら……?」
昨日まで続いていた忙しさも、その延長線だった?
その時、後ろの屋内からガリガリと音がした。
カルロが何か書いているのだ。リズはパッと入口から離れると、パタパタと駆け寄った。慣れたように見下ろして、不意に大きな赤紫色の目をパチリとする。
「……『密猟団体の件で、近隣から協力団体が来てる』……?」
思わず読み上げて、リズは素早くカルロへ目を向けた。
「どういうこと?」
『朝に拾った単語、他にもある』
そう書いたカルロが、前足で消してまたガリガリとする。