君とみたあの夏の流星群。
★第1章

幼なじみ

■■■

【星祈side】


ちょうど時計の針が6時55分をさした頃。


7時にセットしていた目覚まし時計のアラームが鳴る5分前に、いつも目が覚める。


私は、七瀬(ななせ)星祈(ほの)、15歳。桜橋(さくらばし)高校に通う1年生。


これから鳴るであろう目覚まし時計を止めてから、制服を手に取り、着替え始める。


私の通う桜橋高校の制服は、シンプルだけど、可愛いと評判がある。


淡いグレー色のセーラー服に、青色のリボン、襟元とスカートには、1本の白いラインが入っている。


入学したての頃は、制服姿で何度も鏡の前を往復してたけど、
1ヶ月を過ぎた頃には、制服姿にも見慣れてきてしまった。


制服に着替えた私は、白色のカーテンを開けて、朝の日差しを入れ込む。


向かい側にはまだ、カーテンの閉まった部屋が見える。
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