君とみたあの夏の流星群。
碧都に会えたらいいな。
そう、思いながら、私は物理室に向かう。
あっ、碧都!
教室でクラスメイトの友達と仲良さそうに、話している姿を見つける。
私がそんな碧都を見ていたら、
碧都と目が合って、ニコッと微笑みかけられる。
「……っ!」
やっぱり、不意打ちの笑顔はズルい……
私の顔は、徐々に赤くなっていくのが分かる。
碧都に気付かれないように、赤くなっていく顔を隠しながら、私は、その場を足早に通り過ぎた。