君とみたあの夏の流星群。
そんな私たちのやりとりを見ていた屋台のおじさんに声をかけられる。
『ははっ、お熱いねーおふたりさん!笑』
お熱い……っ?!
やっぱり。
他の人から見ると、こ、恋人同士に見えるのかな?
私は、嬉しいけど…。
碧都は私と恋人同士に見えることをどう思ってるんだろう……
『そんなおふたりさんに、いいことを教えてあげよう。
もし、流星群を観るんなら、ここから神社の通り沿いを少し、逸れた道を進んでいくと、高台があるんだよ。
そこからだと星がよく見えるから、行ってみるといいよ』
「そうなんですね。ありがとうございます!行ってみます。星祈、行こ?」
「う、うん。おじさん、ありがとうございました!」
当たり前のように碧都に手を繋がれる。
繋ぐ度に、私の胸はドキドキと高鳴ってうるさい。
いくら、迷子にならないためとはいえ、私にとっては、碧都と何より、手を繋げることが嬉しい。
そっと繋いだ手に力を込めて握り返してみる。
ちょっとでも、碧都に私の気持ちが伝わればいいな。と思いながら…。