君とみたあの夏の流星群。
「星祈、さっきのおじさんが言ってた高台、行ってみる?」
「うん!行きたい!」
あっ、でも……
流星群がよく見える場所なら、瑠奈ちゃんと一之瀬くんも一緒に誘いたい。
碧都と2人きりで見る流星群もきっと、幸せな気持ちになると思う。
でも、今回の旅行は、4人で来たからせっかくなら、みんなで見たい。
「碧都……あのさ、瑠奈ちゃんと一之瀬くんも一緒に、流星群見れたらなって思うんだけど……」
「星祈のことだから、そう言うと思った。
もちろん、俺も呼ぶつもり。俺から連絡入れる」
「あっ、うん、ありがとう!」
碧都はサッと、スマホを取り出して操作する。
「送ったから、そのうち2人も来ると思う。
だから、先に、2人で行こう?」
「うん!」
私が頷くと、碧都は優しく微笑みかけてくれるから、私は、碧都の笑顔にドキンとしてしまう。
それに……
少しの間でも碧都と2人きりで流星群が見れると思うと、更にドキドキして胸が高鳴っていくばかり。