君とみたあの夏の流星群。
───はっ?!
私は、思わず、口を手で塞ぐ。
い、今、私……な、何て言ってた?!
碧都のことが好きだなぁーって、再確認してたら、思わず、好きって言葉に出してしまったような……
チラッと碧都を見るけど、特に動揺した様子もない。
それに……
暗いこともあって、碧都の表情はよく見えない。
あれ?
もしかして……聞こえてなかったってこと?
それなら、有難いけど、聞こえてた?とも、聞けないし……
「……っおーい!」
「……星祈ー!!」
遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきて、
大きく手を振ってこっちに向かってくる人影が見える。
私は、瑠奈ちゃんと一之瀬くんの姿をだと分かって、碧都から離れるように駆け寄った。
その後ろで、ほんのり顔を赤らめて、口元を隠していた碧都に私は、気づかない。