君とみたあの夏の流星群。

「ふふっ、その様子だと、何かあったみたいだね。笑
でも、悲しいことがあったわけじゃないみたいだから、良かった!」


「瑠奈ちゃん……」


「実はね、何度か星祈と皐月くんを見かけてたんだよ?まぁ、一之瀬は、気づいてなかったみたいだけどね。笑」


「えっ?!そうなの?!」


瑠奈ちゃん、気づいてたんだ。


ってことは、碧都と手を繋いでるところも見られてたってことだよね?!


「まぁ、声をかけなくて正解だったってことかな?笑
2人で楽しそうにしてたでしょ?笑」


「なっ!」


やっぱり、見られてたんだ…。

恥ずかしい……


瑠奈ちゃんは、お見通しだよ。というような顔をして、ニヤリと笑う。


私は、少し赤くなった顔を隠すようにして、瑠奈ちゃんの後を追った。

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